今日が天気かどうかなんて本当はどうでもいいんだ/ホロウ・シカエルボク
 








赤い血が時々生命を忘れて凝固して俺の血管はサビついたプラントみたい、尖った先端が劣化したチューブを内側から削いでいくんだ、砂浜をサンダルであてもなく歩いているみたいな…摩擦を奏でながら
優しい歌や楽しい歌を紡ぎながら白痴のように笑って生きる、そんな暮らしを羨んだりすることもなくはなかった、だけど、痛みに触れようともしない暮らしは結局のところおままごとだから、いつかそれを歌うために痛みを遡ろうと決めたのさ、白痴のように淀んだ目つきをそこらにばら撒きながら
おかしなものだ、続ければ続けるほど、そこには終わりがなく、果てしない虚ろの中でうろついているような気分になる、
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