Cafeの机 /服部 剛
 
姿となり 
Cafeに訪れる人々が 
頬杖をついては漏らす 
休符にも似た溜息や 

向き合う二人の間に 
弾む幸福な会話の序曲を 
黙って聴いている日々 

いつか、何処かに棄てられて 
投げ込まれた 
炎の内に揺らめく 
黒い影となる日まで 

これからも 
Cafeの机は 
この店を訪れる日常の旅人達が 
こころの荷物を降ろすよう 
無言の姿で待っている 




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