桐ヶ谷忍さんの「こころの病についての雑感」を読んで/巴 -t7239-
 
そんな言葉に表せないほど救いになって、今もまだ死なずに生きている。あたしはうつ病仲間とそれと同じような関係を築きたかったし、実際に築いていたと思う。批難する代表格の人と先ほど言った女性も昔はあたしが辛いときに一緒に泣いてくれたことがあった。あたしも出来る限り皆と苦楽を共にして心から温かい言葉をかけるようにしてきた。けれど『うつ病は格好悪い』って風潮になってから、あたしの日記はただの暗い日記になった。批難されたときに否定はしないで肯定で受け止めたり、褒めれる所は褒めて欲しいと愚痴ったことがある。そのときの答えは甘ったれた根性が気持ち悪いだった。一緒に泣いたり笑ったりしてた時間は一体なんだったのだろうと思う。友達って何なのだろう。自分に切り捨てられる価値しかなかったのがとても哀しかった。
そんなわけで、この作品はあたしの心に空いた穴を埋めてくれる。
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