遺書/漣 風華
 
ねぇ例えばこの身が灰に成ったとして…
貴女は泣いてくれるだろうか?
夕暮れにはいつも私の顔を思い出してくれるだろうか?

そんな事望まない。

ねぇ例えばこの身が貴女さえも見れなくなったなら…
時が来た事を教えて下さい。
最期を迎える時が。
そして私の誕生日の一日前にだけ私を思い出して下さい。

其れだけで良い

記憶以外は全て灰にして下さい。
貴女だけで良い…思い出し…微笑んで下さい。

其れでも若し貴女が先に逝くようであれば…
この手で終わらせて下さい…。
[グループ]
戻る   Point(0)