朝起きると雨が降ってたんだ/不可思議/wonderboy
 
ルが実際にどこにでもいるような女の子であることがわかった瞬間に世間の目は、いや誰よりもファンが一番冷たかったのだ。

あれから1年後、Perfumeの人気は急速に落ちていた。
ちょうどその年の6月の中旬のことだった。
その朝のことは一生忘れないだろう。
その日は休日で朝から雨が降っていた。休みの日に雨が降っていると僕は落ち着いた気分になれるんだ。
でもその日はダメだった。頭がひどく痛かったし、吐き気すらした。なんだかとても嫌な胸騒ぎがした。
そのどうにもならない気分を引きづりながら僕はテレビをつけた。
見慣れた名前がすぐに飛び込んできた。

「Perfumeののっちこと大本
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