踊るミクロラプトル/林檎インフレーション/海里
何でもフォビアの
本を見て森を見ない僕はよく考えたものだ
玲瓏な水素の林檎としてのインターネットは
どこまで行くだろう
インターネットは最後には
何になって違うものになるだろう
たとえばweb全体のΩ(オメガ)
宇宙が膨張を続けるか
それともどこかで収縮に転じるかの
臨界密度と平均密度
開かれた瞬間には裸地だったはずの何処も彼処も
極相においては陰樹の森になるのだろうか
倒木更新でもなければ若木が育たないような
鬱蒼とした森に
読むこと
それが僕のファーストフライトだった
批評は僕のファーストライト
ハッブル宇宙望遠鏡のファーストライトは
最初は思いっきり
ピンボケだったらしいけどね
いつか戒名には
ハンドルネームからも一字をとって入れて欲しい
今生、この宇宙においても
たしかに僕は、僕でしかなかったと
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