六月の、/
ことこ
は消えていく、
を繰り返す
(まるで
ながれぼしのようだね)
こどもたちは嬉しそうにほほえむ
(ふたりだけのひみつだね)
、と
寄せ集めた紫陽花は庭で
今年もまた雨を手繰る
いつまでも
あたり前の顔をして待つ
ひと知れず
((わたしに知れず
根粒菌と手をつなぐ
約束、だけを守っていた
生まれたからには
自由でなければ
、と
/自由でなければ
/生まれてはならない
/、と
(束縛されて)
裸足で土を踏みしめれば
どこまでも透明な闇が広がる
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