yume / type_m/nonya
 

明け方に夢を見た
ミントゼリーを張ったプールに
頭から突き刺さる夢

飛板から身を投げ出した時
迫る水面は
まだ薄青く揺らいでいた

伸びきった指先が
水面を割る直前に
プールは明るく凝固した

気づいた時には
滑らかな皮膚を突き破る
切れないナイフのように
僕は不様な角度で
プールに突き刺さっていた

間髪を容れずに
爽やかで心地よい弾力が
口と鼻を塞ぐ

もがこうにも手足は
清々しさに圧迫されて
動かない

ゆっくりと塗りつぶされていく
意識の端から見たものは

白い手

たおやかに僕を招いている
君の手にとても良く似た

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