青い春/
ほたる
愛してる
愛してる
愛してる
愛してる
何回言っただろうか
あのときは軽い言葉だった
言い過ぎて言葉の意味さえわからなくなっていた
愛してると言い続ければずっと続くと思っていた
だが別れがやってきた
その日は泣きもしないし辛くもなかった
次の日学校ですれ違った
僕はトイレに駆けこみ
手で口を覆い
声を洩らさぬように
泣いた
放課後のチャイムの鐘の音が
僕の恋のエンディング曲のように思えた
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