「雨とか、雨とか、雨」/
Leaf
か陶酔か、その際どい交錯の廉価でしかない
とかく濛雨は我が身の振り絞った血涙と思いがちだ
そこに至るに余りに趣き煽るる情景だった
がなり立てる何かが仰々しく充満していた
故に何もない空間に
まどろっこしくも創り上げてしまった虚構
巫山戯(ふざけ)ながらあざとく面従復背の衆の陽極にも微動だにしない陽性梅雨
嗚呼、満身創痍
火花散る屑星いくつ数えたろう
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