「雨とか、雨とか、雨」/Leaf
 
か陶酔か、その際どい交錯の廉価でしかない

  とかく濛雨は我が身の振り絞った血涙と思いがちだ
  そこに至るに余りに趣き煽るる情景だった
  がなり立てる何かが仰々しく充満していた

  故に何もない空間に
       まどろっこしくも創り上げてしまった虚構


巫山戯(ふざけ)ながらあざとく面従復背の衆の陽極にも微動だにしない陽性梅雨


嗚呼、満身創痍
火花散る屑星いくつ数えたろう

戻る   Point(1)