「剥ぐ息、削ぐ息」/
Leaf
心にもない謙遜で社会性を堅持した
陳腐な片言にも喰らい付く貪欲さに昨今の混濁した暮色には些少でも湿潤だ、なんて自己免疫力の向上なのか
陽溜まりは一瞥して摺り足で去つた
ふやふや、ふやふや
いやあ、あれは千鳥足だ
剥がれ堕ちぬマイスター
一か八かの削がれ朽ちぬ戦勢に干からびた呼気か
吸つては吐いて
安らぎ揺らぎ
いつかは抱く人であり
いつかは眠る人である
瞼を開き
尽き果てるまで
閉じぬ日々
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