「剥ぐ息、削ぐ息」/Leaf
木漏れ陽は剥ぐ息、削ぐ息を幽囚するだけの意識を緩慢にした罪に問われ
もう吸うだけでよいでしよう、と諦め加減に帷子(かたびら)着けて防御しやせんかと泥酔の果てに漸く宵越しの杯交わせば
カタカタ鳴り止まぬ火車は吸うだけでは収まらず滑(ぬめ)り気たつぷりの黒煙を吐き散らかす
ろくでなし言語しか肺は生成しません
木菟(みみずく)にしか気付かれぬ囁きしか咽頭は震えません
だから噤んでみた
可惜新鮮な物語は過去の残骸しか無かつたよ
ならば物珍しい陳列品の数々があるじやあないですか、と物色されるも
いやいや、毒素は抜いてあります、と心に
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