そんなふうに夏が(仮題/あみ
 
疑う

あなたが見ている姿
それはあなたが望む、予測する、抱く、抱きたいと思う、視線を、点で落とし、映しこむ、願い、小さな確信を安心に変えた、姿、を、捨てたいとずっと思っている。

手足をゆっくりと伸ばし
濁っているな、と
やっぱり水でできてるんだ、と
スプーン一杯のピーナッツバターを混ぜて
くるくると非常階段みたいに
あまり歓迎されない扉が
出口なのか入り口なのかどうでもいいかな
なんて甘く
おかえり で満たされる前に
エアコンのスイッチを切って
太陽に刺されるべきだと思った

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