そんなふうに夏が(仮題/あみ
 
夏はいつも消化されない、花、を、まとい、非常階段、の、やさしい螺旋のような、身体を締め付けるいくつかのものを、ていねい、に、緩め解きながら、ささやきは枯れながらもつづく。

これは出口なのか

顔、を、なでる、生々しい温気、や、足元をすくう、そらぞら、しい、冷気、ゆれ、息を、流れを、待つ、じっと、時間を殺す、なでる、すくう、かすめる、ゆるむ、じっと、ゆれ、もっと、ゆれろ。

私はあたらしいのもので満たされたくて

これは出口
それとも入り口なのか

輝きを増す光はやがて影を白く切り取り
とびらをフレームだけ残し
私はこの囲いから出て行きたくなのではないかと
衝動的に疑う
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