眠る詩/043BLUE
 
詩に罫線はいらない

その行間に

ボクの音楽が
流れていて

君のことばが
隠されている



詩に地平線はいらない

その文字の歪さが

ボクのココロの
ゆらぎ

君の鼓動の
心電図



詩に色鉛筆はいらない

白い光の
放射線に照らされた

ひとりぼっちの
言葉

モノクロの
リトマス紙



詩に消しゴムはいらない

息を吸えば
詩が生まれ

息を吐けば
詩が眠る



誰かが
その言葉を

みつける
時まで

また
詩が眠る

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