靴底の考察/バンブーブンバ
ボクの靴底は減りがはやい。そう感じているだけなのかもしれない。そもそも減ること自体、認識されていない。いつも結果だけだ。昨日と今日との違いはもちろん、今日と明日との違いさえ見当つかない。この論理で進めば、未来永劫見当つかないことになる。縮尺と知覚との間に根拠めいたものがあるのかもしれない。それがここでのテーマに足り得ないのかもしれない。ただ、あるとき、ふと堆積してきた結果の大きさに気づかされることになる。靴底は減ってしまったと。靴底そのものの形が損なわれるからなのだろうか。こんなはずではなかったと。そういうことなのだろうか。ここにはやはり、「不毛」がひしめく。宇宙(ソラ)。やはり{ルビ宇宙=
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