暴力、グラタンえんぴつ削り/清水勇介
 
やまいも、そばつゆ、こおり
山芋、蕎麦つゆ、おつゆ、小売

鳥が鳴きますよ。チイーチイーチー地位
俺は鼻血がたくさんついたティッシュを丸めながら
鼻自我、鼻自我、と呟く

「左へ曲がりますご注意ください」
外からそう聞こえたので、俺は左足のある床をじっとり見た
フローリングに髪の毛が張り付いている。
さっき食べたグラタンが放置されている。
明日も明後日も昨日も俺は放置している。
マンションの4階で三日も放置している。
そのうち左手も親指も声帯、小腸も放置
俺の存在だけが母校、鶏小屋の藁の上に残るのである。

亀の残骸、
死んだトカゲをアイスボックス(グレープフルーツ味)のプラスチック容器に納棺し
俺は黄土色の庭に埋めた。
十五年前、俺は小学生だった。
15分前、俺は「へへへ、インターネットでもするっぺかなあー」
と、ひたすらダブルクリックを繰り返し候

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