「 真実 」/椎名
キミの笑顔がまぶしかったから
おもわず目を伏せてしまった
けして
つまらなかったからじゃない
隣にいるだけで
どきどきしてしまう
僕の心臓が壊れてしまったのかと思うくらい
ふと目を上げたら
大きな観覧車
いつかきっとふたりで乗ろう
あの太陽に手が届くかもしれない
そしたら
目を伏せても
太陽のせいにできるよね
まっすぐに僕を見る
キミの視線は太陽よりも熱くて
こころの奥まで照らし出されてしまいそうだから
僕はいつも目を伏せる
ねえ
知ってるかい
人はみんな
みにくいこころも持ち合わせているってこと
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