おとな反抗期/伽茶
寒くもなく
暑くもなく
シーツの肌触りがやけに気持ちよくて
眠りたくないんです
こんな夜は
忘れなきゃいけないあの人を思い出して
幸せを疑似体験して
自己嫌悪の罠にはまる
なんて悪循環
でもこれが幸せで
夢を見てるとしたら目覚めたくない気分なんです
この時期はいつも有り得ない遅刻をするけど
遅刻なんて気にしない
何もしたくないから
クビになった方が有り難い
だって何もしたくない
物が買えなくなるって言われても
ある物で作りますし
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