果てしない物語/瑠王
 
君らが私の年輪を見遣る時には、すでに私は切り倒された後だろう。

残された私の上で、手を合わせるのは誰だろう。

そこから見える東雲は、成功と報酬に溢れているだろうか。

それとも人間らしい哀愁に満ちているだろうか。



幼い頃に浜の砂に描いた絵は、まだそのまま残っているだろうか。

もう何を描いたかさえ思い出せないが、私は残っていて欲しいと願う。


沼に飲み込まれようとする私の骨は抗うだろう。
かつて好きだったアトレイユのように。

未練がましいけれど、見くびらないでほしい。


残された私の一部で家を建ててみるといい。
すると私の屋根の上から、私
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