かみふうせん/山崎 風雅
しろいころに
みらいへとばした かみふうせん
いつのひかにみたかみのけのうしろには しんじつってかいてあった
みらいをうたがいつづけるひとたちの きょじつ
さみだれのひに
ああ
ああ
ああ
みらいへとばした かみふうせん
ここには
とんでこないけど
このよるを こえたさきのまたさきに
まようことのないせかいが
くるのか こないのか
そんな
ことにさえ
まよわない
せかいが
あったら
そんな
じぶんかっては
ゆるさない
ゆるされない
みらいへ とばし
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