モーニングコールは願うほど遠ざかる/山中 烏流
 
、なにもかもが
かわることはなく
わたしはといえば
すずめがさえずるまで
ただ
ぽつん、とたたずむいがいに
なにもないのです
なにも、ないのです



がらんどうなことばには
いつも
からっぽ、というなかみが
つきまとうように

いろいろをつめたことばには
いつも
おもい、というなかみが
つきまとっている


わたしは
ずいぶんとまえから
それをしっていたようです

それをしりながら
きづかないで、
いたようなのです



あさはいつも
ねがうほどにとおざかり
それをしらないわたしは
きょうも
いしきのめざめをねがい
そうし
[次のページ]
[グループ]
戻る   Point(4)