夜と朝/衿野果歩
 

朝焼けが星と月とを溶かすから
 君の左で 右手繋いで


ふとんから はみ出した腕の白さに
はっとする朝
夏が始まる


この夜が朝に染み出て消えぬよう
 追いかける日付変更線


かき回す コーヒーの渦 胸の中
マーブル模様
君におはよう


飛び乗った列車で君の笑顔まで
we say "おはよー!"
今日が始まる
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