どこかの世界の子守詩/秋也
 
いくら他人を否定しようとも
いくら自然を否定しようとも
いくら不条理を否定しようとも
いくらあらゆる宗教を否定しようとも
いくら気に入らない哲学を否定しようとも
最後に自分までも否定しようと
私が現状
私であることは変えられず
幸福であろうと
絶望的であろうと
被害者であろうと
加害者であろうと
裁く側であろうと
一面において尊いことには違いない
大切な一面の尊いことを否定するから
辛くなり
苦しくなる
起こったことは
時に流れの中で仕方がない現状を踏まえ
体と脳を大気の中で浮くように緩める
水の中で力んで足掻いても沈むのは当たり前
力を抜いて
恐がらず
浮く感覚をありのまま楽しむ
そういう風に成っていることを否定しない
あなたはもうできているんだから
そこからまた変われるはず
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