僕と弱虫。/
海 猫
たわいのない話で
盛り上がる彼らを
空を見ながら
背中で感じる
今日も暑いな
夏は今どこだろう
足並みを揃えて歩く
後ろの方の僕は
人が歩いた道を
ひたすらなぞる
ビルの高さに
気づくことないまま
いつまで経っても
あの頃が大好きで
思い出にできないまま
僕は大人になった
目を閉じると
戻れる場所があるから
いつまで経っても
僕はここにいる
変わってく未来が
僕は嫌だよ
戻る
編
削
Point
(1)