掴んで手にしたのは古いキズナだった/酸素の枷
 
あなたは舞う

幼い頃の記憶は
公園で転けていた思い出ばかり
坂を下るのは補助輪の付いた自転車
駄菓子屋で一日100円

どうして地球は回っているのでしょうか?
それだけ時が進み
足音が遠く
補助輪は消えた

あなたは飛ぶ

花束と懐かしい音楽を抱えて
会話が無くなったって?
かなり高い所を飛んでるから糸電話も届かないよ
大丈夫、頭の片隅には残っていたから

あなたはいる

少しの切なさと止まらない地球
錆びた補助輪を抱いて、笑顔
もし良かったら
覚えていてくれたら
ここから

ささやかだけど心から幸せを願います

おめでとう





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