猫介/ケンディ
猫介は学校を晴れて卒業した。
そして就職活動を始めた。
三毛猫食品の応募票を入手した。
質問項目がたくさんあった。
「なぜわが社を?」
「自己PRしてください」など。
初めてのことばかりでとまどっていた。
どう書いたらいいか分からず猫介は困ってしまった。
猫介は
仲良しだった三つ先輩のぎふ(犬)に
相談しに行った。
猫介とぎふは居酒屋四犬四猫伝で落ち合った。
ぎふは猫介に、いくつかアドバイスをくれた。
「最初よく分からないものだよ。
最初私は、
とにかく立派に見せようとして、
自己PRに、
「にんじん、食べれます」と書いたら、
面接で実際に
にんじん出されて、食べてみろって言われて、
逃げて帰ったよ。」
猫介はにんじんスティックを頼もうと
していたが、やめた。
ぎふは焼き鳥とビールを猫介におごった。
ぎふは別れ際に、
「猫介はよく気がつくやつだから、きっと大丈夫だよ」
と言った。
猫介は相談してよかったと思った。
戻る 編 削 Point(1)