めをとじて/
唐草フウ
みえるものは
たとえば、光るに足らない星たち
それは遠く、遠くにいる
だいじなともだちの
からだに巻きつく
スパンコールの糸でんわ
暗がりでもこわくない
ほらね きみがいる
かぎをかける途中のドアを
すうっとぬける
みどりいろした太陽が
ヒマワリの顔のように目の前
暗闇でひかるのは
だいじなともだちのつま先
眠りの森に入るまで
安息の砂浜へ出るまで
すこし小走りで
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