続・素顔同盟/不可思議/wonderboy
 
が信じてやまなかったし、実際にこの10年間この国のGDPは右肩上がりであった。
今から語られるのはそんな幸せそうな社会を生きる青年の物語であり、感情を走り書きしたような雑多な詩のようなものである。




今晩も一度落ちてしまったら持ち上げられないくらいの超重量級のため息をつくのだ
満面の笑みで
煮え切らない人生のやるせなさを嘆く
満面の笑みで
満面の笑みでバスに乗り 
満面の笑みで
将来の不安を友達に相談し
満面の笑みで
僕らはどこからきてどこへ行くのだろうと月夜を眺める
満面の笑みで

日曜の夜にしがみつく が振り落とされる
ああ俺はもっとドープでアングラで
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