俺はそのまま死ぬ気はない(Visions Of War)/ホロウ・シカエルボク
したらさ
指先まで粘っこい炎に焼かれているのを感じるんだ、それを思い出すとき、それを思い出す時にさ、俺はあの瞬間やあの瞬間を許そうとは思わない、あれを許そうと思ったことなど一度もない、俺は憎む、憎む、憎む、それが俺の血肉を満たしてきた、憎しみや、苦しみが
聖者のように生きた者だけが人生を肯定できるわけじゃない、そんなことも理解しないで俺は産道などくぐり抜けて来たくはない、100万の火薬庫をくぐり抜けて、赤くただれた肉体の痛みが教えてくれるものを真実と呼びたい、そうとも、俺はお仕着せの真実などにはてんで不感症なんだ、感じることが出来ない、感じることが出来ないぜ、何人もの手垢でそいつはベトベトにな
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