まずい物を食べさせられても、君が好きだから。/千月 話子
 
い知らせよう!

パンツのゴムを きついほど縛り上げて
日焼けサロンで脂が出るまで  「このやろー!」
と言いながら 暴れ回るんだ

体中がトロトロに 溶け出しそうになったら
深呼吸 して
台所でニンジンを ぶつ切りにしている
君に 寄り添い
頚動脈を軽く かじる

 ラーメンを不備に作る人  偏って・・・秀才。



君の膝枕が柔らかくて  君の髪がサラサラ光って
君の肌が少し塩辛くて  君の笑顔が甘いから


優れた味覚を だまし、だまし
敏感な感情を なだめ、さとし
 いつも僕を 思い知らせよう


 何でも出来る 僕は・・・平凡

 少し変わった  君が ”好き”   

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