ラズベリー・パウダー/くれいじー・こすぎ
れ
思いが舞い降りてきた
愚痴をこぼすようになった
自分より少しでも良い物に
自分より少しでも明るい笑顔に
コーヒーといる部屋の中
砂糖とカフェインが問い掛けてくる
「そろそろ、楽になれば?」
実は今が一番良かったりする
この状態が心地良いのだろう
何かを失くしたとしても
誰かを不快にしたとしても
ロマンティックな思いをしていた
ロマンティックな目線で見ていた
ロマンティックな肌で感じていた
ロマンティックがまだ生きていた
いつものように
いつも通りに生きているよ
もしも続きがあるならば
その時は一緒に
いつかは忘れるかもしれない
あの日芽生えた
はかなく濃密な気持ちが
消え去らないまでは
かすかに見える
淡い赤の粉雪が
降り止まないうちに
もう一度
もう一度だけ、帰りたい
それで全てが終わったらいい
引きずって生きれるならそれでいい
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