エロケチャップの夜/吉岡ペペロ
そんな欲望となんか似ている
生理だからナマでして、こう言われると
ゴムをつける訳にはいかなかった
全然気のりはしないけれど
この関係を続けるためだけにナマでやった
濃厚な粘膜にゆっくり沈めてゆくと
女はいい息を吐いて快楽に弛緩した
ペニスは口紅のようになっているだろう
朝布団は渇いた血で汚れていた
パンツにも茶色い血のあとが走っていた
女がそれを心配して洗濯してくれた
アイロンまでかけてくれた
家に帰るまえ打ちっぱなしに行って
パンツを汗で疲れさせて汚さないといけないと思った
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