世界で一番君を愛していた/神音
 
ポニーテールが似合うと君が言ったから
バイトに行くときは必ずポニーテールだった
可愛い髪飾りを買って パーマをあてなおして 切るはずだった髪も伸ばした

女の子っぽい子が好きだと君が言ったから
学際には花柄のワンピースを着て行った
言葉遣いに気をつけて ピンクのアイシャドウに変えて マスカラも変えた

今の髪色が一番いいと思うと君が言ったから
茶髪にするのはやめにした
トリートメントを買って ちょっとでも髪を綺麗にして ポニーテールをした

君の恋人は 茶髪のショートヘアがよく似合う スポーツ少女だった

多分 あのとき私は世界で一番君を愛していたから
今は 君が世界で一番愛せる人と お幸せに

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