運命とクオリア/doon
 

 僕は知る
 遠い空の向こうに
 僕の手ではどうしようもない出来事を

 僕は行く
 ある一人の人が辿る物語の
 小さな時の流れ

 僕は孤独
 愛するクオリアは孤独
 もっともっと大きな海の中
 感じる鼓動
 思い出と記憶とその隣の
 僕の感覚

 音も無く崩れてゆく
 生きていることを忘れさせて
 思い出を置いて行くの

 僕は行く
 この長い道程を
 ある晴れた日の午後
 僕の誕生日が過ぎた昼に
 雨は降る

 生まれてこの方羊水を知らず
 グルグル
 ハレワタレ空とクオリア
 小さく刻む
 カチリと短い声

 ボクハ ダレ
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