運命とクオリア/doon
僕は知る
遠い空の向こうに
僕の手ではどうしようもない出来事を
僕は行く
ある一人の人が辿る物語の
小さな時の流れ
僕は孤独
愛するクオリアは孤独
もっともっと大きな海の中
感じる鼓動
思い出と記憶とその隣の
僕の感覚
音も無く崩れてゆく
生きていることを忘れさせて
思い出を置いて行くの
僕は行く
この長い道程を
ある晴れた日の午後
僕の誕生日が過ぎた昼に
雨は降る
生まれてこの方羊水を知らず
グルグル
ハレワタレ空とクオリア
小さく刻む
カチリと短い声
ボクハ ダレ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)