僕の中に/
 
『一分一秒でも多くときめいていたいの!』
 沈みきった夜に月を見ながら思うのさ
 『あ、今、カレー食べたい』
 悔しくて悔しくてこれでもかと思うほど悔しくて地面を叩きつけたんだ
 『青春に終わりがないなんて!』
 しばしば老舗旅館へ行ってふと思うのさ
 『昔からあるんだなあ』
 空を漂い続ける風船に限りなく近い存在
 そうそれは
 『台風の日のレジ袋』
 魚の目にも涙



果てしなく続く僕の回遊先には
そう あの太鼓持ちが座っていた
どうです そろそろごきぶんは?

 いいねえ
 有言実行 日はまた昇るさ



ペンギンの夫婦が 北極の空へと飛び立った
 



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