パーソナルカラー/佐々木妖精
 
平穏な毎日の中で思い出す
都合のいいきみは
なんだかアニメのようにチカチカして
曲がり角で衝突するために 疾走してみるのだが
ぶつかるのは壁ばかり
たかがメインカメラをやられただけだと強がりながら
コブシでぬぐう

僕らのモビルスイーツは大破した
走れと叫ばなかった僕が悪いのか
蜜月期に共同開発したコロニーは墜ち
ただ哀しみだけが空と大地を覆った
移住の際に撮影したフロンティアも
いまや一面の焦土と化し
ミノフスキー粒子の濃い窓枠が
またねを閉じ込める

僕らのモビルスイーツは大破した
僕らの間でしか意味をなさない通信が
これから解読されることはないだろう

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