抜け殻を迎え撃つ/こめ
 
広い草原からは

笛の音が響き

音をかぜにのせては

明日に流した

深海では一寸の光も入って来ずに

光という存在をまだ確認したことがない

余りにも酷すぎるものたちで溢れている

誰でも一度は空をとんでみたいなと思っているのは

明らかに明確なこと

自由を掲げ悪感の敵と

最後まで戦い抜いた戦士に

平和という旗を地面につきさしたのだろうか

月面でずっと餅をついている

うさぎは寂しくて死なないだろうか

冥王星からの光は僅かで

今にも消えそうで

その光をむしかごに閉じ込めて
大事に育てる

絶望の淵からはいったい何が見えるのだろうか

暗闇暗黒混沌酷寒

それら全ての物が

下から手を伸ばしては

僕らを引きずりこもうとする

その絶望の中では

いったいどんな色彩が

その生気がぬけた

ぬけがらを迎えうつのだろうか


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