風がきみのやわらかな髪をなびかせる五月に/
草野大悟
あのころ
きみが蒔いた
虹のかけらは
かぜにふかれ
悠久をこえ
きょう
ぼくらのちいさな庭に
七色の花を咲かせた
きみは
あのころとおなじ笑顔して
花たちを
いとおしそうに
なんども
なんども
なでている
風が
きみのやわらかな髪を
なびかせる五月に
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