鉛筆くん、、。。/ヨルノテガム
 










    「 創造 」  作  鉛筆くん




   えんぴつが他人のように独り歩き出し始める
   
   冷たい月の上に立ち
   リアルともドラマともつかない死の輪郭をなぞると
   筆先から血が滲み込んで固まった

   一本の線上を風雨が吹きすさみ

   一本の線の上で死者が姿と形を無くす

   しかし一本の線が男と女を繋ぐ糸になり
   
   此処は天上かと思うほど

   宴と明鏡は照らされ入れ替わり交わった

   一本の線の上に友情の地平ができ
   共に茶を飲む景色を眺める

   一
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