月/
僕
闇でしか眠れなかった私が
僅かな月明かりでも眠ることができる
時が癒すはずの闇の中でさえ
見えぬ両手
そんな深淵でしか
眠れなかった私を
月明かりの下で眠れるようにしてくれたのは
あなた
あなたが見えるという
幸せ
月が闇を照らし
あなたを照らし
私に見せる
私は
夜に闇など無かったかのように
あなたを見つめる
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