世界中のつむじが/瑠王
世界中のつむじが
僕を巻き込んで渦巻いてる
此処から見えるあらゆる朝焼けと夕焼けが
一緒くたになって
僕の瞳に虹を生む
言葉にならない全ての知識が体中を流れる
此処にいながら、もう地球を何周したのだろう
呼吸なんて忘れるまでもない
生きている事さえも空に溶けて雲に隠れてしまうほど
永遠なる一瞬と一粒の宇宙
僕らは何処へも向かっていない
此処に両の足で立っている
明日にはきっと覚えていないかもしれないけれど
世界中のつむじが
いま僕を巻き込んで渦巻いてる
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