真上から/
木立 悟
だけの祭
流れを照らす
眠りと水 砂と群集
はざま冷やす泡
旧い木の上
ひとかたまりの昼
水 光 飛沫 青銅
雨 羽 扉 青銅
拒み あるいは阻む緑
つながりは溜まり やがてあふれる
肉 建築 打楽器 差異
見えないものに吊られ
通りを覆う
欠けるものから発する音
坂の蜥蜴
鏡の仮面から動かない
流れてゆく
おまえではないものが 流れてゆく
陰を延ばし 崖にとどまる
昼しか知らぬ集落
むらさき 借りものではない
真上から
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