アリス想詩/愛心
 
イトしくて
カナしくて
仕方ないから

わたしは「夢」を視る

捉えどころのない
その想いを
苦い香の紅茶で飲み干して

白と黒の兎を
透明な「夢」
染まらない世界で追う

その所為で彷徨って

「夢」
「現実」

交錯しても
欲しいから

別に良いよ

愛しくて黒の兎
哀しくて白の兎

二兎追う者は一兎も得ず


欲張りなわたしは
何も掴まえられず
神経が外れた足は
崩れるように座り込む


欲しいの

貴方の想い


涙の海に揺蕩う「世界」

締め付けるようなこの感情に

誰か言の葉を
浮か
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