甘い夢 ☆/atsuchan69
兵士たちは口々にその名を呟く・・・・
そうだ奴らを侮ってはいけない、昨日も一師団が消えた
相手はたった一体、眼鏡の少女型ロボットだった
魚を咥えたドラ猫が、戦場の街を奔り去る
耳を掠める轟音とともに頭の上を鉄人が飛んだ )))
否、否、信じてはいけない・・・・
それらは虚偽のイメージであり、けして実在などしないのだ
――にも関わらず、兵士が一人、また一人と倒れてゆく
すでに幾つかの分隊が実在しない敵によって滅ぼされた
殺された兵士たちの遺体は虚無に埋もれ、
箒を持ったレレレのおじさんの立つ危うい背後の
どこだか知らない・・・・夕焼けのような、朝焼けの空の色は赤く
聴こ
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