脊椎/10010
 
■天使がわたしを幻視しているのが見えた。
(ボルヘス『夢の本』非所収)

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|(縦軸を下るほど目覚めに近くなる)
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■天使が口を開くとき唇の奥で歯車が動いているのがちろりと見えた。しかし天使は透けているのでそれが世界の機構であったのかわからない。

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■すると、天使はいった。「マリア、恐れることはない」
(ルカ1.30)

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■天使は乱視で生まれてくる。乱視だから、生きていても死んでいても関係ない。


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|(縦軸を下るほど目覚めに近くなる)
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■天使がわたしを幻視しているのが見えた。
(ボルヘス『夢の本』非所収)
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