日常より非日常を/こめ
 
ふいに春風が吹き

桜ふかれそして舞い

その花びらに巻かれ

いつしか春は過ぎてゆく

大人になったら分かると思っていた

自分の存在は今もわからないまま

残酷なように秒針は止まることを

許すことがなかった

時を喰らうものを探しては

また同じ場所に立っていた

分かりきっていることだが

僕らはいつか死と言う最終進化をとげるときがくる

それは裏技やバグなどではとうてい

それを否定することができるはずがなかった

いつしか勇者や戦士

魔法使いやガンマンなどといったものは

ファンタジーというジャンルに分けられ

現実
[次のページ]
戻る   Point(6)