死の花・言説アドレサンス/ホロウ・シカエルボク
蠱毒の蠢きを
舌の先で舐めながら
に、いち、にの
拍子で噛みちぎる
春の息吹
散らかした喰いかすは
この世の
死体めいている
目を開けぬまま息絶えたアドレサンス、生温いうめきを隠した喉笛が今夜初めて精通の猛りを打ち放つ、おお、おおお
古い世代のこの俺、新しい放出を知る、呪いの挙句の浄光、乱れまくって俺許される
腐敗していなかった、閉じ込めたままの昔、生温いうめきが、ほんものの熱に変わる瞬間、快楽と呼んで差し支えない、ほどの
満ち足りた呪具のなれの果て、成就だ、成就だ、俺は報われた
暗がりから日向へのひとっとび、俺が求め
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