蒼空/
夜桜華月
蒼空は何処までも蒼く
見ていると吸い込まれそうなまでに蒼く
そして
手を伸ばせば届きそうに思えてくる
けれど実際は
手なんか伸ばしても
あの蒼空には届かなくて
ふと 我に返る
この蒼空は あの人と同じ
近くにいるのに届かないもどかしさ
あの人に伝えられない言葉の数々
あの人とよく似たこの蒼空に
それを伝えること位
赦されるだろうか
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