じぶんの詩を信じること/白井明大
 
批評が、じぶんの目の前に現れたとき、しぜんと耳をかたむけたくなる。

無理して聞く必要はない。

無理をしないと聞けない話は、書き手にとって、あるいは他の読者にとってさえ、たいした話じゃない。

聞かなくてまったくかまわない。

優れた批評なら、しぜんと聞きたくなるもの。


それと、こうも言えると思う。

じぶんの道が決まっているなら、他人の反応には左右されない。

日々をいっしょうけんめい生きること、学びたいと思ったものを学び、見たい知りたいと思ったことにふれ、会いたい話したいと思った人と出会うこと。

それらをたよりに進む以外に、ほんとうは、詩を書いていく道
[次のページ]
戻る   Point(5)