じぶんの詩を信じること/白井明大
批評が、じぶんの目の前に現れたとき、しぜんと耳をかたむけたくなる。
無理して聞く必要はない。
無理をしないと聞けない話は、書き手にとって、あるいは他の読者にとってさえ、たいした話じゃない。
聞かなくてまったくかまわない。
優れた批評なら、しぜんと聞きたくなるもの。
それと、こうも言えると思う。
じぶんの道が決まっているなら、他人の反応には左右されない。
日々をいっしょうけんめい生きること、学びたいと思ったものを学び、見たい知りたいと思ったことにふれ、会いたい話したいと思った人と出会うこと。
それらをたよりに進む以外に、ほんとうは、詩を書いていく道
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